『鬼滅の刃』12巻第102話で、登場した縁壱零式(よりいちぜろしき)の絡繰人形(からくりにんぎょう)の中から、出てきた謎だらけの黒い刀。
刀が出てきたのは、第104話です。
誰が刀をつくったかは不明で、その刀は誰のものだったかは諸説あります。
その刀が、どうなったかをくわしく解説します。
私自身古代タタラ族について、大変興味があるので刀鍛冶の里が大好きです。
そんなこともあって刀について、想像もまじえながら熱く語らせていただきます。
ネタバレ注意です!
他にも刀鍛冶の里のキャラについて、色々詳しく知りたい方は、以下のページをご覧くださいませ。
☞『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編のキャラクターの総合研究レポート!
よりいちぜろしきは、何のために誰が作った?
縁壱零式(よりいちぜろしき)は、鬼殺隊の隊士が、鬼と戦うためにつくられた戦闘訓練用の絡繰(からくり)人形です。
このカラクリ人形は、始まりの呼吸の剣士といわれた継国縁壱(つぎくによりいち)をモデルにしています。
なぜ腕が六本あるのかは、縁壱の早い動きを再現するために、六本の腕が必要だったからです。
この縁壱零式のカラクリ人形を作ったのは、小鉄の先祖です。
この人形は、108の動きができ、人間をはるかに凌(しの)ぐ力があるので、戦闘訓練に利用されました。
『鬼滅の刃』12巻第104話からまとめると、
カラクリ人形は、首の後ろを鍵でまわすと動きます。
そのうえ基本動作以外にも、いろいろ動きの型を変えられる優れモノ。
この人形は手首と指をまわす数によって、動作が決められます。
刀鍛冶が剣士の弱点をつく動きを組んで戦わせないと、本当に意味のある戦闘訓練にならないので、カラクリ人形は持ち主と二人三脚なのです。
これを見ると、小鉄の先祖はまず縁壱の動きを正確に記憶し、再現する技術と能力を持ち、そのうえ他の剣士のクセや弱点を、見極めるだけの観察眼と分析能力を持ち、それで人形の動作を決めて剣士と戦わせていたんですね。
小鉄の先祖は、超天才ですね!!
縁壱零式(ぜろしき)という名前から察すると、壱式(いちしき)や弐式(にしき)があったのではと思います。
零式は、最初の試作品かサンプルとして、作られたもののように思います。
これを見本にして、何体かつくられたのでしょうが、数百年の間に壊れてなくなったと思われます。
さてさて、そんな優秀なエンジニアの先祖を持った小鉄ですが、こともあろうに父親が急に亡くなってしまい、兄弟もいない小鉄は、たった一人でこの人形を受けつぎました。
しかし、大正時代から300年以上前の戦国時代につくられたこの縁壱零式は、その当時はすごい技術でつくられましたが、今はそれが伝わらず追いつけないと、小鉄はなげいていました。
この縁壱零式の人形を見ていると、人形は魂の憑代(よりしろ)にもなるから、なんだか縁壱の魂が宿って、小鉄、炭治郎、無一郎の三人を引きあわせたのでは?と、私には思えてなりません。
縁壱は誰?始まりの呼吸の剣士?
縁壱とは、戦国時代の剣士で継国縁壱(つぎくによりいち)のことです。
刀鍛冶の里で炭治郎が、小鉄に話していた夢の中で見た人です。
彼が始まりの呼吸の剣士と言われるのは、すべての呼吸のもととなる日の呼吸の創始者だからです。
鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)を追いつめた最強の剣士でもあります。
無惨が、唯一おそれた剣士でした。
無惨はあやうく殺されそうになったとき、細胞分裂して逃げて隠れ、縁壱が死ぬまで出てきませんでした。
炭治郎が夢の中で見た縁壱は、先祖の記憶としてあらわれているようです。
炭治郎の竈門家の先祖にとって、縁壱はとても縁の深い命の恩人です。
縁壱に助けられた炭吉(すみよし)夫婦は、縁壱を大切な存在として、日の呼吸と耳飾りを受けつぎ大事にしてきました。
日の呼吸の型は、武術というより舞いのように美しかったので、神楽(かぐら)として竈門家に受けつがれて行きました。
無念を残して死んだ縁壱は、ずっと無惨を倒すために、目には見えないところで、色々と働きかけているように、私には思えてなりません。
縁壱零式の刀は、誰のもの?どうなった?
炭治郎が、訓練によって縁壱零式を壊したとき、人形の中から刀が出てきました。
その日輪刀は、継国縁壱(つぎくによりいち)の刀という説と、もう一説には縁壱の刀を模したものと言われています。
私の見解は、縁壱の刀をつくった刀鍛冶職人は、同じ刀をもう一振(ひとふり)つくったのではないかと思います。
ちなみに刀は、1本2本と数えるのではなく、一振、二振だそうです。
その匠(たくみ)の技の刀鍛冶職人は、もしかしたらカラクリ人形をつくった職人も兼ねていたか、それとも職人の身内だったのではないかと思います。
だから、カラクリ人形の中に刀を入れておくことができたと思いますが、なぜ入れたのかは謎です。
昔はたたらや鉱山関係の高度な技術は秘密にされ、直系親族の一子相伝(いっしそうでん)の口伝えがほとんどでした。
書物に残すことは、ほとんどありませんでした。
刀の技術にしろ、カラクリ人形の技術にしろ、戦国時代のほうが勝っているというのは、技術の継承が小鉄一族のみでされていたからでしょう。
一子相伝だと、小鉄のように親が急に死んでしまうと、わからなくなってしまうからです。
縁壱の刀に関しては、縁壱は鬼となった兄の黒死牟(こくしぼう)と戦ったとき、寿命が尽きて死んでしまったので、どうなったのか不明です。
『鬼滅の刃』20巻第178話で、黒死牟が縁壱の遺体を切った後、縁壱の刀が地面にありませんでした。
おそらく黒死牟が、笛と一緒に刀も持ち去ったのではないかと思います。
そうなると、縁壱の刀と同じ刀が、もう一振あったのではと思います。
縁壱の刀の鍔(つば)と、縁壱零式の刀の鍔が、明らかに違います。
私の想像ですが、里一番の刀匠が、継国兄弟のために最上級の刀をつくったが、兄の厳勝(黒死牟)が鬼に寝返ったため、厳勝に渡すはずだった刀を縁壱零式の中に、仕舞いこんだのではないかと思います。
これは、私の想像にすぎませんけど…。
まぁそれはともかくとして、この刀は素晴らしい名刀であるのは確実です。
刀鍛冶の鋼鐵塚(はがねつか)が、その刀を研いでいるときに「素晴らしい」と感嘆していましたから。
戦国時代では、刀に「滅」の文字だけ刻まれていました。
すべての鬼を滅するために作った刀で、この刀以降に階級制度が始まり、柱だけ「悪鬼滅殺(あっきめっさつ)」の文字が刻まれるようになったそうです。
『鬼滅の刃』15巻第129話で、鋼鐵塚が炭治郎に話していました。
縁壱零式の中から出てきた日輪刀ですが、その継承者の小鉄は炭治郎にあげて、炭治郎が持つことになりました。
刀を鞘から出したとき、真っ黒で二人はさびてるとがっかりしましたが、そこへ鋼鐵塚がやってきて、いきなり「任せろ」と言い、刀をひったくろうとしたので、はじめ二人は抵抗しました。
しかし誤解がとけると、鋼鐵塚に鋼鐵塚家伝来の日輪刀研磨術で刀を磨き上げてもらい、そして煉獄さんの形見の鍔をつけてもらいました。
そして最終決戦で、炭治郎は無惨にボロボロにされ、みにくい姿となっても、煉獄さんの鍔をつけたこの刀を握りしめ、
「心を燃やせ」「負けるな」「折れるな」と、みずから鼓舞していましたが、それはまるで煉獄さんが、炭治郎にむかって励まし、後ろについて一緒に戦っているように私には思えました。
縁壱零式の刀が、炭治郎の5代目の刀?
炭治郎が最終選別で自分が選んだ玉鋼を使って、刀鍛冶の鋼鐵塚蛍(はがねつかほたる)に新しい日輪刀をつくってもらいました。
その刀は那田蜘蛛山の下弦伍の鬼・累と戦ったとき折れました。
2代目は、煉獄さんと無限列車の任務で、煉獄さんを殺した猗窩座(あかざ)が、太陽がのぼったので逃げていく後ろ姿に怒りをこめて、自分の刀を投げつけて紛失しました。
3代目は、遊郭で宇髄天元(うずいてんげん)の任務で、上弦の鬼陸(ろく)・妓夫太郎(ぎゅうたろう)を倒したとき刃こぼれしました。
刃こぼれだけだったのに、鋼鐵塚はその刀を直すことなく、鋼鐵塚は自分の刀を三振(本)もダメにしたので、怒りまくりで呪いの手紙を炭治郎に送ったので、炭治郎は謝りに行くため刀鍛冶の里へ向かいました。
そこで、よりいちぜろしきのカラクリ人形から刀が出てきて、錆びていたので鋼鐵塚が研ぐことになり、その間炭治郎は鋼鐵塚がつくった刀(4代目)を使いましたが、半天狗の戦いで硬い首を切ろうとしても切れずに、首にはまったままなので、無一郎が研ぎかけの縁壱零式の刀を投げてくれて、その刀でなんとか半天狗を倒すことができました。
鋼鐵塚も玉壺(ぎょっこ)にやられ傷だらけなのに、がんばって刀を研ぎ直し、煉獄さんの鍔(つば)もつけて、炭治郎に渡しました。
いつもなら、包丁を持って炭治郎を追いかけまわした鋼鐵塚でしたが、今回は体が痛すぎてそんな元気もなかったのでしょう。
こうして、炭治郎は十二鬼月の鬼を倒すたびに、刀が折れたり紛失したり刃こぼれしました。
炭治郎は善逸、伊之助の三人組で力を合わせて戦い、禰豆子(ねずこ)のおかげもあり、柱たちの援護もあり、なんだかんだでやり遂げられてスゴイなと思います。
最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。
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