ライトノベル吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)・矢島綾著『鬼滅の刃 片羽(かたは)の蝶』第3話甘露寺蜜璃(かんろじみつり)の隠し事について、深掘りさせていただきます。
甘露寺蜜璃(かんろじみつり)の鬼殺隊入隊の理由
『鬼滅の刃』14巻第123話には17歳のお見合いで、お見合い相手から、
「君と結婚できるのなんて、熊か猪か牛くらいでしょう」
「そのおかしな頭の色も子供に遺伝したらと思うとゾッとします」と言われ、蜜璃は大きなショックを受けました。
それから蜜璃は、自分の体にコンプレックスを持ち、髪を黒くし食欲をこらえ、嘘をつき力も弱いふりをして、二度目にお見合いをした時にこれでいいのかと自問自答し、お見合いを断り鬼殺隊に入りました。
甘露寺蜜璃の入隊理由をまとめると三つです。
①添い遂げる殿方を見つけるため。(自分より強い男性に守ってほしい)
②ありのままの自分でいられて、居心地のいい場所にいたい。
③特異体質の力で、たくさんの人を守る為に使いたい。
蜜璃は人の目を気にして、強い女の子は馬鹿にされると怖がっていましたが、鬼殺隊に入って水を得た魚のようにピッチピチで張り切ることができました。
その類まれな能力で鬼殺隊の隊士たちから称賛され、助けた人達からも感謝され、伊黒小芭内(いぐろおばない)とも仲良くなったので、彼女は稀にみる幸せな人だと私は思います。
胡蝶しのぶと甘露寺蜜璃のお互いの年齢、呼び方、性格は?
胡蝶しのぶの年齢18歳。誕生日2月24日魚座。
甘露寺蜜璃の年齢19歳。誕生日6月1日双子座。
蜜璃の方が1歳年上なので、「しのぶちゃん」と人懐っこくしのぶを呼びます。
しのぶは「甘露寺さん」と普通に呼んでます。
「蜜璃さん」ではなく「甘露寺さん」なので、私の印象では少しお堅い気がします。
この呼び方でも、しのぶの生真面目さが出ている気がします。
それにしのぶは蜜璃との話し方も、丁寧な「です・ます」調です。
普通の女の子同士の打ち解けたしゃべり方ではないようです。
姉カナエが生前の頃は、しのぶの性格は四角四面だったそうです。
しのぶは姉の遺志を継ぎ朗らかになりましたが、蜜璃とは正反対の性格のように私は思います。
しのぶはとても自制心が強く、「感情の制御ができないのは未熟者です」と言ってたくらいです。
甘露寺蜜璃の性格は大らか天真爛漫。
博愛的優しさの包容力を持ってる反面、傷つきやすく脆い面もあります。
無限城で空回りしまくってたから、一緒にいたのが伊黒ではなく、しのぶだったら色々言われてたと思います。
伊黒小芭内(いぐろおばない)と胡蝶しのぶのやり取りが意外!
葉桜の頃の話で、柱合会議以前からすでにおかしい蜜璃のことを、伊黒はしのぶにまくし立ててました。
伊黒小芭内は、飛び抜けて仲間想いと書いてありましたが、私個人としては疑問です。
飛び抜けて甘露寺想いなのではと思いますが、それともしのぶの皮肉なのでしょうか?
とにかく細かく蜜璃の言動について、伊黒がしのぶに説明するのに、私は「へぇー」と思いました。
今までの伊黒の印象が変わりました。
ねちっこくて嫌な奴と私は思ってましたが、案外好きな人のこととなると、しのぶの言葉を借りれば、
「伊黒さんはホント、甘露寺さんのことになると途端にポンコツになりますね」と私も思いました。
どんな伊黒のポンコツぶりかは、作品を読んで各々感じてみて下さい。
普段からは想像もできない場面を見れて面白かったし、伊黒の人情味というか、優しい人だと知ることが出来て、私は良かったと思います。
胡蝶(こちょう)しのぶと甘露寺蜜璃(かんろじみつり)は仲良し!
しのぶは伊黒から「甘露寺がおかしい」と言われたので、蜜璃を蝶屋敷に招いたけれど訓練場なので、私は意外に思いました。
一般的に友達が心配なら、自分から様子を見に行くのに、蜜璃の好きなお菓子のお土産を持って、それとなく二人お茶してお話するのが自然なのに、どうして訓練場なんだろうと私は思いました。
蜜璃は蝶屋敷に何度か遊びに行ったようですが、訓練場は初めてでおずおずしていると、
しのぶがいきなり竹刀の手合わせをしたので、しのぶは柱として恋柱の蜜璃に問いただすみたいに私は思いました。
しのぶは剣士として蜜璃に、
「どうして自ら弱くなろうとしているんですか?」と聞くと、
「すべてをさらけ出して、大好きなしのぶに嫌われるのが怖い」ので、蜜璃は答えるのに躊躇してました。
でも助けた少年が、蜜璃自身はみっともないと思ってても、誰よりもかっこよかったと褒めてくれたのを思い出し、自分と正直に向き合うことを決心し、思い切ってしのぶに打ち明け、やっと自分の間違いに気づきました。
「大好きな人に拒絶されるのを恐れて、本当に守るべき人たちのことを蔑(ないがし)ろにした。折角、もらった力を強さを無意味に弱め、またしても自分を偽って生きようとした」
「己を偽ることなく生きて行ける場所で、父と母が授けてくれたこの力を、たくさんの人を守る為に使うと、決めたはずなのに…」ということに、蜜璃はようやく気づいたのでした。
しのぶに軽はずみで言った言葉で、自分が浮ついた奴と思われてしまったのではないかと落ち込み、胸のときめきを抑制して自制すればするほど、どんどん弱くなってしまう蜜璃。
切羽詰まった蜜璃は、絞り出して本音を言う。
「これが私なの!甘露寺蜜璃なの!色んな人にときめいて、いっぱい食べて、力も強くて…」
胡蝶しのぶは、蜜璃の境遇を妬んだり、入隊理由を厭うこともなく、優しい笑顔で蜜璃を包み込みました。
しのぶはもはや剣士ではなく親友として、
「皆が憎しみと悲しみを抱いて、傷を舐め合っていても、前には進めない。私たちは、いつだって、甘露寺さんの明るさや笑顔に救われているんですよ?」と言いました。
私も断然そう思います!
蜜璃がいなかったら、もっと殺伐として心が重たかったと思います。
「だから自分を偽ったりなんかしないでください。私はそのままの甘露寺さんが大好きですよ。」としのぶが言ったので、私の代わりによくぞ言ってくれたと思いました。
私もありのままの蜜璃ちゃんが大好きです。
恋にときめく蜜璃ちゃんがまぶしくて、気持ちが明るくなります。
彼女はあたたかい太陽の光のように、燦々と人の心を照らしてるように感じるのは、私だけでしょうか?
(「 」の太字は、全て本文引用です)
「甘露寺蜜璃の隠し事」の原作者からのメッセージとは?
私がこの作品を通して受け取った私見ですが、原作者が伝えたかったことは、
「己を偽る事なく生きていける場所で、自分に嘘をつかずに生きよう」ということではないでしょうか?
人の目を気にして本音も言えず、自分を偽っていては、本当の自分の力を発揮できなくなります。
他人の評価を自分の基準にしてしまっては、結局振り回されて自分自身がわからなくなります。
これは蜜璃だけでなく、私自身にも当てはまることなので身につまされました。
それに恋とまでいかなくても、胸のときめきやワクワクが有る無しの違いは歴然としています。
何もワクワクしなければ、本当に無味乾燥な日常です。
ちょっとしたときめきを感じるだけでも、幸せな気分になれますよね。
蜜璃の気持ちを通して、改めて私も思い直しました。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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