劇場版『鬼滅の刃』無限城編の胡蝶しのぶvs童磨(どうま)!
優しい笑顔の陰で、本当は怒ってる胡蝶しのぶ。
なぜ上弦の鬼・弐童磨にブチギレるのか語らせていただきます。
ネタバレ注意です!
胡蝶しのぶの過去
鬼に家族を殺され、姉カナエと共に悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)に助けられた。
詳しくはライトノベル吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)・矢島綾著『鬼滅の刃片羽(かたは)の蝶』に、なぜ胡蝶姉妹が鬼殺隊に入ったのかが書かれています。
これを読めば、胡蝶しのぶの性格が昔は違っていたのがわかるし、姉カナエが鬼をも救いたいという気持ちがわかります。
胡蝶姉妹は、はじめ悲鳴嶼から相手にされずにいましたが、食い下がり不屈の精神で鬼殺隊にはいりました。
そうして、胡蝶カナエは花の呼吸の花柱となりましたが、上弦の鬼童磨と戦って殉死しました。
「カナエは17歳で亡くなり、しのぶは14歳の時にカナエに代わって蝶屋敷の主人になり、蝶屋敷の女の子たちを分け隔てなく実の妹のように可愛がり、カナエの葬儀の後妹たちの前ではいつも笑顔でした」(19巻掲載の大正コソコソ話より要約)
なぜ怒っているのに笑顔なのか?
『鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録・弐』の蟲柱(むしばしら)・胡蝶の変易というページに簡潔に書かれています。
胡蝶しのぶは姉カナエが亡くなる前は四角四面な人でしたが、優しい朗らかな態度になったのは、姉の想いを継ぎたい一心で演じていたのでした。
姉のためには哀れな鬼を切らなくても済む方法を考え、姉が好きだと言ってくれた笑顔を絶やさないように頑張って来ました。
しかししのぶは、心の底ではずっと両親を殺されたのを恨んで鬼を憎んでいます。
そんな状態では、到底無理が生じてきます。
だから笑顔で辛辣なことを言ったり、毒舌になったりするのです。
しのぶは姉の想いを継ぐためにしなければならないと思い込み、本当に生真面目で一途でずっと自分の本心と葛藤していたと思います。
姉カナエは、上弦の鬼童磨に殺された!
『鬼滅の刃』単行本16巻第141話に胡蝶しのぶの回想で、姉カナエの最期のシーンがわずか数コマで描かれています。
作中では会話や思考の吹き出しではなく、四角い枠中で書かれていたので、しのぶの思っていることですが、鬼の情報について述べていました。
これは姉カナエが今わの際で、妹しのぶが「どんな鬼なの」と聞いたことに対して残した言葉でした。
「頭から血をかぶったような鬼だった」
「ニコニコと屈託なく笑う」
「穏やかに優しく喋る」
「その鬼の使う武器は、鋭い対(つい)の扇」
童磨がしのぶが助けようとした女性を対の扇で殺したので、そこでしのぶは「こいつが…姉さんを殺した鬼…」とわかりました。
すると胡蝶しのぶは、ブチギレの形相で青筋まで立てて、
「つらいも何もあるものか」
「私の姉を殺したのはお前だな?」
「この羽織に見覚えはないか」と、
羽織を握りしめて叫ぶしのぶの豹変ぶりに、私は驚いてしまいました。
胡蝶しのぶ無限城の童磨戦で、怒りの戦闘シーンなるも最期全身吸収される!
姉カナエは童磨に殺された時、ちょうど朝日が上ったので食べられずに済みました。
それでちゃんと葬式できたのが、せめてもの慰めというか食べられるよりマシですよね。
『鬼滅の刃』単行本17巻第143話、自分より格段に強い上弦の鬼童磨と戦っている時の回想シーンで、
「怒ってますか?」と蝶屋敷で療養中の炭治郎に聞かれた時は、
「私はいつも怒っているかもしれない」と答えていたしのぶ。
でもこの時は
「怒ってるんですよ。炭治郎君」
「ずっとずーーっと怒ってますよ」と言った。
鬼に家族を殺され、継ぐ子も殺され、蝶屋敷の少女たちの身内も殺された。
怒るしのぶ。
耐え難きを耐え、忍び難きを忍んだしのぶ。
姉の仇を討つため、ひたすら鬼を殺す毒を開発してきたのに、もはや限界!
胡蝶しのぶはとうとう童磨に捕まり、骨折られる食べられる吸収シーンが、私は見るに耐えない。
胡蝶しのぶ死亡のあっけない幕切れかと思いました。
胡蝶しのぶの継ぐ子(弟子)栗花落(つゆり)カナヲへの指文字の意味
童磨はしのぶの指文字を察して、「すうな」という意味で言ってました。
しのぶの指文字は手話の「す」に少し似てますが、一致していません。
ちなみに「煉獄零話」にも指文字が出ていて、これも似ていますが同じではありませんでした。
とにかく、童磨の扇からまき散らす冷気を吸うなということでした。
胡蝶しのぶは、始めから鬼に食われ、死ぬ覚悟で臨んだ童磨戦だった
(『鬼滅の刃』単行本18巻157話途中~160話と19巻第161話~163話までについて)
第162話にて栗花落カナヲは、師範胡蝶しのぶの決死の覚悟を聞かされました。
体中高濃度の藤の花の毒の状態にするため、しのぶは一年以上かけて毒を摂取し続けました。
最初の被験者がしのぶなので、どのような副作用が出るか分からない上に、鬼に通用するのかもわかりません。
刀では一度に打ち込める毒の量はせいぜい50ミリ、でもしのぶ全身吸収された場合、毒の量はしのぶの全体重37キロ分、致死量のおよそ700倍です。
その命がけの毒でも必ず仕留められるとは限らず、お館様はそれを無理と判断し珠世(たまよ)との共同研究を助言したので、しのぶは渋々承諾しました。
なので鬼の珠世とはじめ研究していた頃、愈史郎はしのぶの押し殺していた殺意を察知し、しのぶに対して敵意を露わにしていました。
それでも珠世の人柄と知識、能力が大変優れていたので、しのぶは珠世を「あの人は凄い方です。尊敬します」と人として認めるようになりました。
そうしてしのぶは、苦心の末に開発した毒でもって自分の身を生贄(いけにえ)に差し出し、上弦の鬼弐・童磨を弱らせカナヲが首を切ってトドメを刺すよう頼み託しました。
自分の身体能力の低くさをカバーすべく、ひたすら毒の研究に打ち込み、憎む鬼である珠世をも我慢し自らを犠牲にしたのは、ただ愛する姉カナエの復讐のため、強い意志でやり遂げた胡蝶しのぶに私は感動しました。
はじめ童磨にあっけなくやられてしまって、可哀想にと思っていたのですが、童磨の最期魂のしのぶが出て満面の笑みを浮かべていたので、私の気持ちもつられて嬉しくなりました。
胡蝶しのぶ無限城での名セリフ・最後の言葉
胡蝶しのぶの言葉は、以下かぎかっこで表示しています。
「正気とは思えませんね。貴方(あなた)頭大丈夫ですか?本当に吐き気がする」
この時点では、まだ冷静に丁寧な言葉でしたが、ブチギレると「お前」呼ばわりしてました。
「地獄に堕ちろ」と
今わの際に吐き捨てるしのぶ。
この戦闘シーンで彼女が、どれだけ勝ち気で気丈なのかよくわかりました。
そして最後童磨は首を切られ転がっていたのを、しのぶは拾ってにこやかに笑いながら、
「やっと死にました?」
「これで私も安心して成仏できます」
私はこの言葉で安心しました。
むごい死に方をしたので、死んでも苦しんでいたら気の毒だと思ってましたが杞憂でした。
「できることなら、自分の作った毒でお前を葬りたかった」
「だけど私は満足ですよ。結果万歳です」
これは珠世のつくった毒だったってことなんですね。
「仲間の誰かが必ずやり遂げてくれる」
「私はそう確信している」
本当に鬼殺隊が一丸となって無惨を倒しましたからね!
「とっととくたばれ。糞(クソ)野郎」と、
しのぶは爽やかな笑顔で童磨に言ったのが印象的で、その後伊之助がこれでもかと踏みつけて「仇は討ったぜ」の言葉に、私は溜飲が下がる思いがしました。
このしのぶの笑顔は、私の脳裏に焼き付いています。
胡蝶しのぶのラストシーンは、天国の両親や姉さんと抱き合って笑う
姉の胡蝶カナエが最期妹しのぶに「鬼殺隊を辞めなさい」
「普通の女の子の幸せを手に入れて」と言った通り、仇討ちしたしのぶは普通の女の子になって、天国で両親と一緒に楽しそうに抱きあっていました。
この幸せそのものの家族の姿を見ると、全ての苦労が報われ本当に良かったと私は思いました。
確かに胡蝶しのぶが死んだことは悲しかったですが、こうして使命を果たし大好きな人たちと彼岸で会えたのなら、それもまた素晴らしいのかなと私は思わずにはいられません。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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