『鬼滅の刃』2巻第13話~3巻第19話までの話です。
ネタバレ注意です!
炭治郎と鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)との初対面
今の柱たちですら遭遇したことがない、炭治郎の類まれな嗅覚で、鬼の始祖無惨を見つけました。
まるで警察犬並みの鼻の良さ!
炭治郎の家族が殺された家に残っていた残り香が突然漂って来たので、炭治郎は即座に駆け出し、無惨の肩をつかんで捕らえたと思ったら、なんと無惨は人間の妻子を連れていて、炭治郎ビックリ!して固まってしまいました。
鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)は、なぜ浅草にいたのか?
『鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録』の「口外無用 悪鬼新報」によると、その当時無惨が月彦という名の人間の姿で、ついていた職業は貿易会社で、奥さんの麗(れい)夫人の家は人脈が広かったので、無惨は麗夫人の夫を殺し近づきました。
彼女の夫の姿にもなれましたが、日中外に出られないのを怪しまれないため、成り代わらなかったと言われてます。
無惨が炭治郎に見つけられた時、抱えていた幼女はおそらく麗夫人と前夫との子どもでしょう。
娘が無惨を「お父さん」と呼んでいるので、麗夫人と結婚しているのでしょう。
無惨はかなり巧妙に人間の姿になり、それなりに人間の生活ができるようですね。
無惨が浅草に妻子を連れて歩いていたのは、なにか芝居か夜店見物かせがまれて来ていたのかもしれません。
ちなみに「鬼舞辻無惨の討伐証明記録」に、趣味が輸入される物品、外国の言葉、新しい機械などを学ぶと書いてあったので、職業もそれに合ったのを選んでいるようですね。
無惨は、新しもの好きで、ハイカラで服装からしてお洒落です。
無惨が上弦の鬼を無限城に呼び出した時、太陽を克服する薬の化学実験をしていたように私は思いました。
珠世もかなり知性がありますが、無惨も比肩するくらい知性が高いですね。
さて話を戻して、本当に無惨は奸智に長けているので、すぐさま通りすがりの男性を引っかき鬼にして妻子と共に逃げました。
炭治郎は鬼化した男性を押さえる状況になってしまい、騒ぎで駆けつけた警官たちが炭治郎と鬼化男性を引き離そうとしますが、炭治郎は必死に抵抗します。
このまま炭治郎はどうなるのか、ハラハラして見ていると、いきなり「惑血・視覚夢幻の香」という血鬼術で炭治郎を助けたのが、珠世でした。
いやぁ見事な展開ですね。
美しい花の紋様と不思議な香りを放ち、華麗に登場する珠世。
アニメだとなおのこと、エフェクトが素晴らしい!
「初登場の珠世様も美しい」と、私は思ってしまいましたよ。
愈史郎が珠世を賛美する気持ちが、私もよくわかります。
炭治郎と珠世&愈史郎との運命の出会い
炭治郎の言動の根幹をなすのは、「情けは人の為ならず」だと思います。
炭治郎が珠世と出会えたのも、無惨によって鬼化した男性を炭治郎が必死におさえて助けようとしたからです。
炭治郎は警官たちに向かって、「この人に誰も殺させたくないんだ」と言った言葉に、珠世は感動してわざわざ炭治郎を助けたのでした。
逆にもし炭治郎が、鬼化した男性を助けようとしなかったら、珠世はすぐ逃げてしまったでしょう。
珠世は炭治郎の優しさに心動かされ、珠世にとっては敵である鬼殺隊の隊士の炭治郎に思い切って近づいたのです。
炭治郎はいつも相手を助けよう、喜んでもらおうと、自分より相手を思って行動します。
でも、炭治郎のした事は結局巡り巡って、また炭治郎に戻って来て、その結果を受け取ることになります。
炭治郎が切実に願っていた「禰豆子(ねずこ)を人間に戻すこと」が、後々現実に叶ったのです!
はじめはあり得ない事として、誰も取り合ってくれないし、誰も知らない事でした。
それが一変して、希望の光が見えたのだから、本当に凄いことだと思います。
そして、この出会いが後に運命の歯車を、大きく変えることになります。
炭治郎と珠世は、まさに無惨を倒すために出会うべくして、出会ったのだと私は思います。
でも『鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録』の「大正コソコソ噂話」では、炭治郎が浅草に向かった理由は、鬼がいるという情報があったからで、その鬼がこともあろうに珠世たちだったそうで、無惨に遭わなければ、炭治郎は珠世たちと対峙する羽目になっていたと言うのです。
しかし見方を変えれば、その情報が行動のキッカケになって、シンクロニシティ(共時性)を起こしたのだと私は思います。
珠世の隠された家を襲った鬼は?
逃げた無惨は早速近くにいた鬼を呼び、耳に飾りの鬼狩りの頚を持ってくるよう命令します。
二体の鬼がやって来て、手のひらに眼を持っている男鬼が矢琶羽(やはば)で、毬を持った童女の鬼が朱紗丸(すさまる)です。
私ははじめこの鬼たちは、仲間同士かと思いましたが、「口外無用 悪鬼新報」によると、無惨に呼び出された時が初対面で、炭治郎を探索中に色々お喋りしてある程度お互いのことがわかったそうです。
矢琶羽と朱紗丸は、初対面なのにすっかり意気投合していましたね。
通常鬼同士仲良くしないようですが、珍しいですね。
ちなみに沼の鬼も半天狗も、数体でつるんでいるように見えますが、実は本体が分裂して別の個体を出しているだけで、堕姫・妓夫太郎はもともと兄妹なので仲良しです。
ついでに言うと、鬼が群れない・共喰いする理由は、鬼たちが束になって無惨を襲うのを防止するためです。
無惨は、配下の鬼たちを信用してません。
だから、無惨に逆らった鬼や秘密を喋った鬼は、呪いが発動して死に至ります。
ここで不思議に思うのが、なぜ珠世は呪いを受けないのかですが、戦国時代無惨が縁壱に倒され、肉片となって逃げるほど弱体化したので、珠世は呪いを受けませんでした。
なので珠世の場合はわかりますが、禰豆子は本当に不思議だと思います。
そもそも人を食べず、睡眠で体力を回復させているので、全く他の鬼と違う別個体です。
通常の鬼とかけ離れているので、無惨の範疇をも超えているから、呪いも及ばないのでしょうか?
禰豆子は、本当に不可思議な存在ですね。
さて、話がだいぶ逸れたので戻します。
矢琶羽は人間の頃から病的な潔癖症で、手のひらに眼があるので、人間の頃は目が見えなかったのかと思いきや、目は見えていたそうです。
顔に目があるより、手のひらにある方が、使い勝手が良いからだそうです。
矢琶羽の眼は、愈史郎の目隠しの血鬼術を見破るくらいの能力があります。
愈史郎の目隠しも、完璧ではないようです。
鬼に襲撃されてから、すぐ珠世たちは引っ越ししましたが、そこからはずっと鎹鴉(かすがいからす)によって、追跡されていたんですね。
さて話を戻して、矢琶羽と朱紗丸は、初対面と思えないほどの連携プレーで、炭治郎たちを攻撃します。
矢琶羽の血鬼術「紅潔(こうけつ)の矢」で、朱紗丸の毬を操作して攻撃していました。
朱紗丸だけの毬攻撃は単純なので、珠世の血鬼術「白日の魔香」で、たやすく無惨の名を自白させ、無惨の呪いの発動により朱紗丸は自滅しました。
炭治郎は矢琶羽の不可視の矢印で苦戦してましたが、愈史郎の血鬼術「紙眼(しがん)」で矢印が見えるようになり、どうにか矢琶羽を倒すことが出来ました。
炭治郎がなぜ鬼の珠世のことを、誰にも言わなかったのか?
『鬼滅の刃』6巻第44話「隊律違反」で、炭治郎は鬼の禰豆子を連れていたところ、胡蝶しのぶや栗花落カナヲに襲われ、禰豆子が殺されそうになりました。
鬼殺隊の隊士は鬼を滅殺すべきものなのに、鬼をかくまったり、逃がしたりするなど、明らかに隊律違反です。
本来なら炭治郎は鬼殺隊の隊士として、鬼の珠世を倒さなければなりません。
しかし炭治郎は、珠世が善良な鬼で信頼できると判断したので、それに助けてもらったし、その上禰豆子を人に戻せるとわかったので、珠世のことは誰にも言わなかったのだと思います。
炭治郎は、鬼になった妹の禰豆子を鬼になってしまった人として、自我を失った鬼と区別していますが、それでも鬼に対しては常に人であったことを思いやっています。
炭治郎は珠世のことも、禰豆子同様に見ていたと私は思います。
禰豆子に至っては、珠世のことも愈史郎さえも、自分の家族のように見ています。
禰豆子が無邪気に珠世に抱き着いた時、珠世ははじめ動揺してましたが、自分が人間と思ってもらえているとわかるや、泣いて禰豆子を抱きしめたのを私は見て、思わずもらい泣きしてしまいました。
珠世はずっと鬼として、孤独でつらく悲しい思いをして生きて来ました。
でもこうして禰豆子が、自分を家族のように、人として思ってくれていることに、珠世はたまらなく嬉しく幸せを感じたと私は思います。
しかし、いくら炭治郎が珠世のことを秘密にしても、炭治郎の鎹鴉(かすがいがらす)の天王寺松右衛門(てんのうじまつえもん)が、お館様である産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)に逐一報告しているので、耀哉は禰豆子のことも含め、全てを把握していました。
ちなみに天王寺松右衛門って、鴉のくせに立派な名前ですよね。
この雄鴉は、炭治郎のことを自分の弟子だと思っているので、いつも言う事が上から目線なのです。(笑)
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
他にも珠世についての記事がありますので、詳しく知りたい方は以下のページからご覧くださいませ。

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