時透無一郎の刀鍛冶は誰?無一郎はなぜ墓参りに行ったのか?

刀鍛冶編

『鬼滅の刃』12巻第100話~15巻第127話までが刀鍛冶の里編です。
他にも、ライトノベル吾峠呼世晴・矢島綾著『鬼滅の刃風の道しるべ』の第4話「明日の約束」についても語らせていただきます。

いつもの通り、ネタバレ注意です!

時透無一郎の刀鍛冶の名前と素顔は?

霞柱(かすみばしら)・時透無一郎(ときとうむいちろう)の刀担当は、二人いました。
はじめは刀鍛冶の鉄井戸(てついど)でしたが、心臓病で亡くなり、その後を引きついで鉄穴森鋼蔵(かなもりこうぞう)が担当しました。

鉄井戸の素顔は、口元ぐらいしか分かりません。
見たところ、後ろで束ねた長い白髪、ほうれい線と首元に皺がある高齢の男性で、煙管(キセル)を吸っているところしか描かれてないので、ハッキリと顔がわかりません。

鉄穴森の素顔は、『鬼滅の刃』14巻第122話と123話の前の幕間2ヶ所で、夫婦そろって素顔が描かれています。

刀鍛冶の鉄穴森鋼蔵について、詳しく知りたい方は、以下のページからご覧くださいませ。

☞「鉄穴森鋼蔵ネタバレ調査

時透無一郎が慕う鉄井戸さんのセリフ

刀鍛冶の里で無一郎と、上弦の鬼・玉壺(ぎょっこ)との戦闘時の回想シーンでしか、鉄井戸は出てきません。
刀鍛冶の鉄井戸のセリフは、以下の通りです。

「儂(わし)は心配だよ坊や」
「誰が分かってくれようかお前さんのことを」
「お前さんがどれだけ手一杯か」
「どれだけぎりぎりと余裕がないか」
「物を覚えていられんことの不安がどれだけか」
「そして血反吐を吐くような努力を」
「誰が分かってくれようか」
「儂はお前さんが使った刀を見ると涙が出てくる」

「儂ももう長くはない」
「命を惜しむ歳ではないが」
「どうにもおまえさんが気がかりじゃ」

鉄井戸のこの言葉だけでも、どれだけ無一郎のことを思っているかが、私にはヒシヒシと伝わってきました。

無一郎も鉄井戸のこの優しさと思いやりに、自分では意識しなくても、心の奥底で感じとって、癒されなぐめられたと私は思います。

このさり気ない鉄井戸の言葉が、こんなにも人の心をしんみりとさせるところが、『鬼滅の刃』のよさだと思います。

これだけで、無一郎がどれだけ人知れず苦労と、努力をしてきたのかがわかります。

まわりから天才と羨ましがられていても、本人はそんなこと気にせず、ただ一心に誰よりも強くなるため、必死だったんだなと、私には思えました。

記憶を取り戻した無一郎は、今は亡き鉄井戸にむかって、

「鉄井戸さん」
「ごめん」
「心配かけたなあ」
「だけど俺は」
「もう」
「大丈夫だよ」と言う言葉に、鉄井戸に対する想いが、込められているように私には思えます。

記憶喪失のときの無一郎は、人に対し無関心で、ただ冷たくあしらっていました。
だから、無一郎は鉄井戸に対しても、ただの刀鍛冶としか思ってなかったでしょう。

無一郎が「鉄井戸さん、ごめん」と謝ったのは、本当に自分のことを心配しくれたのに、自分はそれに対して何も返せてなかったからでしょう。

でも、鉄井戸は無一郎の心の内を理解していたから、たとえ無一郎が愛想なくても無関心でも、気にしてなかったと思います。
こうして、無一郎の鉄井戸に対する想いが、再び刀鍛冶の里を訪れるきっかけになりました。

ちなみに『鬼滅の刃』では、名言・名ゼリフが色々ありますが、本当にこの作品には、何気ない人とのやり取りの中でも、言霊(ことだま)が宿っていると私は感じます。

時透無一郎はなぜ墓参りに行ったのか?

ライトノベル『鬼滅の刃 風の道しるべ』の第4話「明日の約束」に、無一郎が傷も治らないまま、再び刀鍛冶の里を訪れた話が書かれています。
刀鍛冶の里は、敵に襲われたので、急いで次の空里に移住すべく、最速で引っ越しをしている最中でした。
そんなごった返しの刀鍛冶の里で、無一郎自身も負傷の身なのに、なぜわざわざやって来たのでしょうか?

無一郎は、炭治郎に出会って変わりました。
無一郎の父は、炭治郎と同じ赤い瞳の人で、炭治郎のように優しい人でした。
だから、無一郎は炭治郎を通して、死の直前に父親の記憶がよみがえったのでしょう。

無一郎は記憶喪失の深い霧の中、鬼を滅殺する以外興味のない霧の世界から、本当の自分を取り戻し、全ての記憶をよみがえらせてくれたのは、炭治郎の温かい優しさにあれた言葉と、弱くても必死に無一郎を助けようとした小鉄のおかげだと小説に書かれてました。

無一郎は記憶喪失のときは、冷たくしんらつにものを言う人でした。
無一郎の記憶が戻ってもアニメ柱稽古編で、隊士たちから無一郎の塩対応にクレームがあがってましたが、不死川と伊黒に比べたらマシだと思いますね。
でも、本来の無一郎は優しく思いやりのある人なので、本当の自分になった無一郎は、鉄井戸に心配かけたことや、とても気にかけてくれたことに、お詫びと感謝を伝えにわざわざ里へ来たのでした。

小説では、鉄井戸が「刀を打つだけでなく、無一郎自身のことをとても案じてくれていた。
無一郎はそのあたたかい気持ちに、鉄井戸の存命中は気づくことができなかった。
それどころか、名前すらろくに覚えていなかった。
だからこそ、里が消えてしまう前に、その墓に手を合わせておきたいと思い、やって来たのだ。」と書かれてました。

刀鍛冶の鉄井戸の声優は、斧アツシさん

最後に声優さんの紹介です。
斧アツシさん自身も、私は味のある素敵な人だと思います。

斧アツシさんの基本プロフィールは、以下の通りです。
1961年9月9日生まれ。
血液型O型。
神奈川県横浜市出身。
大沢事務所に所属。
身長178cm。

斧さんは、なんと重陽の節句生まれの乙女座で、今年(2026年)で御年65歳になられるんですね。

斧さんは、 29歳まで職業を転々とされていて、結局自分が本当にやりたい事が分かって、自分の夢に向かって劇団のオーディションを受け、遅まきながら俳優として活動されました。

1990年代後半頃から、マルチタレントとしてドキュメンタリー番組やCMナレーションなどのナレーター活動やリポーターの仕事などをされていました。

NHKの大河ドラマに俳優として出演されましたが、なかなか売れない役者状態で、 40歳も近い頃にフリーでナレーションの仕事をして安定されたそうです。

斧さんのウィキペディアを見れば、斧さん自身並々ならぬ苦労と努力をされてきたのがうかがえます。
役者で安定した収入を得られる人は、限られています。
ましてや、40歳を過ぎてから声優を目指すなんて、スゴいバイタリティーのある人だと私は思いました。

40歳を過ぎた2003年に声優の養成所に入所して、はじめはクラスについていけず苦労され、ようやく声優業を開始したものの、当初はなかなか仕事がなく新聞配達のアルバイトをしながら、ずっとあきらめずにがんばって来られました。

2005年からアニメ作品に出演され、斧さんが 48歳の2009年に出演したテレビアニメ「天体戦士サンレッド」が転機になったそうです。

遅咲きの斧さんは、今はCMやナレーション活動をする一方で、アニメ作品にも多数出演されています。

主なアニメ出演作品は、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」「BLEACH」「ぬらりひょんの孫」「ばらかもん」「精霊の守り人」など他にも多数あります。
洋画の吹き替えは、 「24‐TWENTY  FOUR  シーズン」のⅧ、Ⅴ、Ⅳなど。
ドラマ出演は、NHK「大河ドラマ 太平記」「大河ドラマ 炎立つ」「中学生日記」です。

斧さんが、たくさんの筆舌尽くしがたい人生経験をつんで来られたからこそ、あの鉄井戸さんのセリフに私の心がジーンと来て、しんみりしたのだと改めて思いました。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

他にも刀鍛冶の里のキャラについて、詳しく知りたい方は、以下のページをご覧くださいませ。

☞『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編のキャラクターの総合研究レポート!

『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編のキャラクターの総合研究レポート!
刀鍛冶(かたなかじ)とは、刀を鍛える職人で、刀工(とうこう)、刀匠(とうしょう)ともいいます。刀鍛冶は、原料鉄の鍛錬から焼き入れ、仕上げまでを生業としています。『鬼滅の刃』の刀鍛冶は、陽光山(ようこうざん)の砂鉄と鉱石から刀をつくっています...

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